ご家庭でもできる衣類のメンテナンス
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衣類のメンテナンスについて

おすすめの衣類のメンテナンス方法をお伝えします。自宅で対応できるものと、クリーニング店にお持ちいただいた方が良いものの見分け方もご紹介します。

  • シミがついたときには
  • ダウンジャケットのお手入れ
  • クリーニングの引き取り後は?
  • スーツのメンテナンス
  • カーテン
  • ジーンズ
  • 起毛素材
  • 防虫

シミがついたときには

シミがついたときには

おしゃれをしてお食事会、大切なお洋服を着ている時にこぼしてしまった・・そんな時おしぼりでゴシゴシなんてよくありますよね。実はそれとても危険な行為なんです。

飲食店で使われているおしぼりには、手の汚れを落としたり殺菌・衛生のために、塩素系漂白剤の成分がいくらか含まれているのです。

そのおしぼりでシミをこすると、その部分の生地の表面を傷めたり、ときには色落ちさせてしまうこともあるのです。

ではどうすればよいかと言いますと、乾いたナフキンやティッシュペーパーなどでやさしく取り除き、決して上からギュっと押しつけないようにするのが一番です。

そして、翌日にはお洗濯してください。何日も放置すると今度はシミが定着してきますので、お気を付けください。

ダウンジャケットのお手入れ

ダウンジャケットのお手入れ

ダウンは空気を多く含む断熱保温材の役目を果たし、大きな保温性があるのが特徴です。また吸湿性、発散性に優れ衣服内の湿度をコントロールする機能をもっています。

ダウンジャケットに使用される素材や構造をご存知でしょうか。ダウンジャケットの中にはダウンパックという小さな袋がいくつも入っているのです。パック外側はナイロンやポリエステル生地で、内側の詰め物はダウン・フェザーです。実は、ダウンとフェザーは別で、ダウンは胸元の羽毛、フェザーは羽軸のある羽根のことなのです。これらは水鳥から採取します。

この二つをある割合で混合して、パックに詰めます。空気が逃げにくいように、そして羽が生地から飛び出さないようにダウンパックの生地は機密性が高くなっています。

そのためダウンジャケットは普通の洋服のように家庭用洗濯機で洗い乾燥することは難しいのです。

普段のお手入れとしては、着用後はハンガーにかけ、乾燥させることです。ハンガーにかけっぱなしにしていると中の詰め物がよってしまうこともあるので、たまには逆さにして振るなどして整えましょう。
中のダウンは着用中、吸湿・発散を繰り返しているため、フワフワ感が薄れて暖かさも減少。プロの目から見て、シーズンの途中に一度クリーニングをすることをお勧めします。そうすることで再びダウンの機能もよみがえりフワフワ暖か。

クリーニングの引き取り後は?

クリーニングの引き取り後は?

クリーニングのあと、ビニールに入れっぱなしなんてことよくありますよね。しかし、クリーニング店でかけるビニールカバーは、一時的なほこりよけなのです。通気性の問題でカビが発生したり、場合によっては変色の原因になることもあるのです。クリーニングから戻ってきたら、まずビニールのカバーを外しましょう。長期保管の場合は通気性のあるきれいな布をかけておくか、市販の保管専用のカバー等を利用しましょう。

スーツのメンテナンス

スーツのメンテナンス

お気に入りのスーツ毎日着てしまいがちですよね。実は1日着用後は2~3日休ませると長くいい状態で着られるのです。

1日中着ていたスーツは汗などの湿気を吸収しているので、すぐにクローゼットに入れず、ハンガーにかけて風通しの良いところで一晩湿気を抜きましょう。カビや臭いの原因になってしまいます。翌日ブラシをかけて表面のホコリをはらって整え、クローゼットにしまいましょう。

毎日着つづけるとスーツが休まらない状態が連続してしまい、スーツがヨレっとしたり、着用ジワも目立ってきてしまいます。また、雑菌や臭いを防止するためにも休ませ乾燥させることが大切なんです。2~3着のスーツを日々ローテーションしてお使いになるのが好ましいでしょう。

汗や汚れはシミになるだけでなく、変色や退色の原因にもなりますので、月に1度はクリーニングにお出しいただくことをお勧めします。

カーテンのお手入れ

カーテンのお手入れ

カーテンは知らないうちにお掃除やエアコンの影響でハウスダストやホコリを付着し汚れています。こうしたホコリやカビの胞子、ダニ、花粉などは、アレルギーの原因になります。お部屋を衛生的に保つにはカーテンのお洗濯も一つの方法です。カーテンをクリーニングするとお部屋が明るくなり、空気もきれいになりますよ。

ジーンズのお手入れ

ジーンズのお手入れ

ジーンズは洗う派ですか?洗わない派ですか?なんてよく聞きますよね。

色落ちや擦れ具合のこだわりで一部には洗わないという人もいるようですが、実は洗わずに汗や他の汚れなどを放って置くと雑菌が繁殖して繊維が傷んでしまうんです。太ももはかなりの量の汗をかきますので、繊維に汗や皮脂、脂肪酸など染み込んでいます。長時間これらの汚れが付着した状態で繊維は酸化し、とてももろくなってしまうのです。徐々に弱くなった繊維は突然裂けてしまうこともあるそうです。テレビの実験検証番組でも紹介されたそうです。ひどい場合は皮脂などの栄養をエサに、細菌や雑菌が繁殖しカビが発生することもあります。

また、布用除菌消臭剤を使ったとしても一時的な芳香性にしかすぎず、むしろ他の成分も混合されさらに生地や染色を傷める結果となります。やはりジーンズの生地の耐久性や衛生面を考えると、適度な洗濯が好ましいです。きちんとした洗い方で色落ちをできる限り防ぐことができます。

☆ジーンズは裏返してネットに入れること。
 表面の摩擦を最小限におさえるため

☆お湯ではなく必ず水を使うこと。
 温度が上がるほど染料が溶け出やすくなるため。

☆真水ではなく洗剤を使用すること。
 洗剤により汚れや雑菌を落とし切ります。

☆蛍光剤・漂白剤は使わないこと。
 ジーンズの色味に変化を起こさないため。

ベロア・ベルベットなどの起毛素材

ベロア・ベルベットなどの起毛素材

冬シーズンのおしゃれ、ベロアやベルベット生地は独特の光沢があり高級感が漂います。この風合いは、細かい起毛の毛並みがそろっていることで生まれるのです。

これらの生地は1本ずつ糸を立たせて生地を作っているため起毛が寝てしまうと光沢が変わりキズに見えてしまうデメリットがあります。

強い力で挟んでしまったり、また水に濡れることも起毛を寝かせてしまう原因になります。

アイロンの蒸気のあて方にも細心の注意が必要ですし、シミがある場合でも水を使用するシミ抜き作業にも細心の注意が必要な素材と言えます。

このようなお洋服を着られる際には、お食事などのシミや、長時間の着席に気を付けてください。

シミの予防策として有効なのは、撥水加工をしておくことです。起毛素材のベロアやベルベットは毛細管現象でシミなどの液体を吸い込みやすくなっています。生地表面に膜を作るだけでなく、浸透も最小限に抑えてくれます。

保管・防虫

保管・防虫

桜が咲き、暖かくなると衣替えシーズンの到来です。冬物衣類の保管は、虫食いに注意が必要ですが、その予防法をご存知でしょうか?そもそも、虫食いがいつどのようにできるかを知るとその答えがわかりますよ。

衣類を食べる虫というのは、ヒメマルカツオブシムシやイガなどの小さな幼虫(這う虫)たちです。成虫は春先に飛び回ってマーガレットなどのキク科の白い花によく集まります。春の暖かい陽気に窓を開けたときや、気持ちよく干した白い洗濯ものに付着するなどして室内に入ってきて衣類に卵を産むといわれています。窓には網戸を付けたり白い洗濯物ははたくなど注意して成虫の侵入を防ぎましょう。

やがて卵は孵化し、それら幼虫が活発になるのは温度25℃以上、湿度50%以上の暗い場所。冬物衣類の保管真只中の7・8・9月が幼虫たちの活動期になるのです。幼虫は動物質の繊維や角質を食べるため、ウールやシルクなどのタンパク質繊維、毛皮製品などの衣類がねらわれます。特に、カシミヤ繊維は柔らかいせいか虫食い被害をよく耳にします。衣類には一度風通しをし、湿気を飛ばして保管しましょう。また、食べこぼしなどの汚れのついたものは繊維の種類に関係なく虫のエサとなりますので保管前にはクリーニングが必要です。

保管中の予防法として有効なのは、やはり”防虫剤”を使うことです。防虫剤とは衣類害虫の嫌うガスを発散するもので、薬局やドラッグストアなどで手に入ります。防虫成分は空気より重い為、衣装ケースの中では上方にセットすると効果的です。ガスが隅々までいきわたるように、ケース内は詰め込みすぎないようにしましょう。使用期限のチェックもお忘れなく。

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